この物語はほぼフィクションです。
登場する人物・団体・名称などはだいたい架空のものであり、
実在のものとはあんまり関係ありません。
4Dでウーちゃんを撮影

パパ、せっかくだから
4Dの撮影してもらわない?



4Dって何?



おなかの中の赤ちゃんを
立体的に動いて見えるようにしてくれる
最新技術なんだって。



へぇ、生まれる前に
うーちゃんに会えるのか。
せっかくだからやってもらおうか!



うん!
じゃあ、予約しておくね!
ということで、4D撮影してうーちゃんに会うことに。
生まれる前に会えるなんてすごい。
撮影当日、まさかの…



(…やばい、遅刻する!
急がなきゃ。)



ママ!
早く行こう!
間に合わない。



はーい。
…あ、忘れ物した。
ちょっと待ってて〜。



(マジかよ!?
時間あったんだから、
事前に用意しとこうよ… )



お待たせー。
さー、行こう!



…ていうか、暑い!
窓開けないでよ!!



(取り合えず
車内の熱気を
逃がしたいのに…)



…はいよー。
出発するから、
ちょっとこれ持ってて。



…んー(無視)



(マジかよ…。
何もしてくれないのか…。
妊婦だから仕方ないか…。
とりあえずダッシュボードの上に置くか…。)



急がなきゃ!
うぉ!!!?
プリンが落ちる!こぼれるっ!!
…ん!!!!?
やべっ!!



(…っ!!!!)



ママ、大丈夫!!?



(…激怒)



はぁ…。
私だけ病院行ってくるから…。



う…、うん…。
よろしく…。
何かあったら連絡してくれる?



…。
単独の自損事故。
アクセルとブレーキを踏み間違いました。
そんな高齢者みたいな事故り方、するんだなぁ、と反省。
車は前方に少しダメージ。
ですが、縁石に乗り上げてしまい、標識を曲げちゃったのでレッカーを呼ぶことに。
僕は残り、ママは一人で病院に向かいました。
検査で母体には影響はなく、心底ホッとしました。
ママだけが4Dを見てきました。
最悪な1日でした。
ほんとに反省。
運転中に、プリンはダメ。


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