【81話】大きなお腹の最後の写真

この物語はほぼフィクションです。
登場する人物・団体・名称などはだいたい架空のものであり、
実在のものとはあんまり関係ありません。

目次

入院の説明は続く

…ということで、
8日目に退院予定です。

ママ

(…うとうと…。)

パパ

(あぁ、もう、
ほとんど聞いてないな、これ。)

説明は以上になります。
何かご質問はありますか?

ママ

…いえ、
ないですぅ…

パパ

えーと、じゃあ僕からいいですか?
面会時間に間に合わなそうで、
それ以降の時間に面会できませんか?

申し訳ないのですが、
コロナの関係で、
それ以外の時間はご遠慮いただいているんです…。

パパ

そうですか…。
わかりました。

パパ

(おのれ、コロナめ…。)

長い説明が覚えられたかどうか怪しいママ。

仕事で面会できなそうなパパ。

それぞれ不安を抱えたまま、一通りの説明を受けました。

最後の2人の時間…?

…以上となります。
面会時間は1時間以内でお願いします。
では、失礼します。

パパ

(ふぅー。
やっと2人になれた。)

ママ

1時間ってことは、
もう過ぎてるね(笑)

パパ

説明と検査、長かったからね(笑)

パパ

(となると、
これで大きなお腹も最後か…。
せっかくだから…。)

パパ

大きなおなかの写真、
撮っておこうか!

ママ

うん!
よろしく!
じゃあ、うーちゃん、
写真撮るよー。

うーちゃん

(うー!!
うーーー!!!)

ママ

おぉー!!
動く、うごく!!!
元気だねー!
うーちゃん。

ということで、大きなおなかとも今日でおさらばです。

長いような、短いような、不思議な感じでした。

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この記事を書いた人

社交ダンスの先生。40歳にしてママとの間に最愛の第一子、うーちゃんを授かる。

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